【フェブラリーS】昨年覇者トランセンド 一週前驚異の73秒9

[ 2012年2月14日 06:00 ]

フェブラリーS連覇を目指すトランセンド

 フェブラリーS連覇を目指すトランセンドのもとへは、ドバイワールドC(3月31日、メイダンAW2000メートル)への招待状が既に届いている。昨年2着だった国際舞台でのリベンジを果たすため、その後は使うレースを厳選、秋3戦から予定通りにここまで駒を進めてきた。担当する山下助手の言葉もどこか自信ありげだ。

 「変わりなく順調。今週の最終追いはサッと。ずっとこのパターンできているから。息遣いは問題ないし、体は気持ち余裕がある程度。力は出せると思う」

 圧巻だったのがポリトラックコースでの1週前追いだ。はじき出した時計が驚異の6F73秒9。ラスト1Fも11秒5。テンからぶっ飛ばして、ラストも止まったわけじゃない。速いラップでしまいも鋭く反応する――これが超一流馬だ。「あの時計を出して“まだまだ”とは言えないよ」と山下助手。加えて「以前と比べてダート馬らしい体になってきた」。以前は比較的華奢(きゃしゃ)に映っていた馬体が見事なまでにボリュームアップ。心身共に充実している。態勢は整った。

 「あとはゲートインを待つだけ」

 山下助手は笑顔で締めくくった。陣営にとっては前哨戦でも、周囲は目の色を変えてくるG1。抜かりはない。堂々と受けて立つ。

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