【JCダート】ヤマニンキングリー「化けるかも」

[ 2011年11月29日 06:00 ]

<JCダート>ダート初挑戦となった前走のシリウスSに快勝したヤマニンキングリー

 2強断然ムードだが、一発の魅力なら2強と未対戦のヤマニンキングリーをおいてほかにない。初ダートで重賞に挑戦した前走・シリウスSが圧巻。2番手から抜け出すと前年覇者のキングスエンブレムなどを寄せ付けず、2馬身半差の快勝を飾った。

 その後の調整も順調。1週前追いはCWコースで併せ馬を行い、6F82秒2~1F13秒5。大きく追走した分、2歳馬相手に遅れたが、河内師は「併せてびっしりやったのは予定通り。遅れたけど、まだ少し太いし、こんなものだろう」と納得の表情を浮かべた。

 何より見逃せないのが馬体の充実ぶりだ。452キロでデビューした馬が、前走は自己最高の500キロ。師は「ここに来てだいぶ体に幅が出てきた。あれだけ細かった馬がダート馬になってきたね」と6歳での成長に目を細める。もちろん、相手が強いのは承知の上。それでも「これだけ稽古をやっているのに体が大きくなるんだから、化けるかもしれないね」と大きな期待を抱いている。

 父アグネスデジタルは芝、ダート両方でG1を勝った名馬。芝に続いてダートでも重賞を制したキングリーには、その後継者となる資格は十分だ。

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2011年11月29日のニュース