【神戸新聞杯】ジャック無傷の4連勝へ!キングの道に一直線

[ 2011年9月22日 06:00 ]

デビューから3連勝の“遅れて来た大物”フレールジャック

 菊花賞トライアル「第59回神戸新聞杯」はラジオNIKKEI賞で重賞初制覇を飾ったフレールジャックが無傷V4へ好感触。

 いくら力があっても即、勝利につながるとは限らないのが勝負の世界。それが、キャリアも浅く、未完成の段階でフレールジャックはいとも簡単に結果を出し続けた。

 デビューは春のクラシック戦線が佳境に入った5月7日。経験馬相手に初勝利を飾ると、続く500万では不良馬場をこなして2連勝。それだけでは終わらない。前走・ラジオNIKKEI賞で無傷3連勝を達成。デビューからわずか2カ月ほどで新星誕生と騒がれるまでの存在になった。まさに遅れてきた大物と呼ぶにふさわしい。

 「デビューしてまだ間もないし、先々はもっともっと良くなりそう。まだ気性が若くてやんちゃなところはあるが、それがレースではいい方に出ている。未知の可能性があるね」と大江助手はかなりの将来性を感じ取っている。

 前走後は秋に目標を定めて放牧へ。しっかりリフレッシュして帰厩すると、その後も順調に調教を消化。当初の予定通り、ここで始動することになった。大江助手が現状を報告する。

 「放牧から帰ってきて馬体重自体は変わっていなくても中身が詰まってきた感じ。前走は少しソエ(若駒特有の管骨の痛み)を気にしていたけどもう大丈夫」

 デビュー3戦が全て1800メートルとあって今回の課題は距離延長。2400メートルへの対応が今後にもつながってくる。「この距離でも何とかなるとは思うけど気持ちが前向きなので、リズム良く運べるかどうかでしょう。ダービーの1、2着馬をはじめ、相手は強いけど次に見通しが立つようなレースをしてほしい」。ラスト1冠に懸ける陣営の思いは強い。結果を出せば当然、菊花賞へと弾みがつく。春の勢力図を塗り替えるか注目の秋初戦だ。

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2011年9月22日のニュース