【オールカマー】アーネストリー取り消しの影響皆無!

[ 2011年9月20日 06:00 ]

<オールカマー>馬房でくつろぐアーネストリー

 今週の中山メーン「第57回オールカマー」で、春のグランプリホース・アーネストリーが秋初戦を迎える。復帰戦に予定していた札幌記念を軽い脚部不安で自重するアクシデントはあったが、その後はしっかり立て直されており影響は皆無。地力の違いを見せつけ、秋のG1戦線へ弾みをつける。

 仕切り直しだ。宝塚記念の覇者アーネストリーは予定していた札幌記念を左前脚球節の捻挫で回避。1週前追い切りの翌日に発症した様子を佐々木師が振り返る。

 「3日後に見た時には腫れが引いていて、分からなかったぐらい。担当者によっては見過ごしていたかもしれない。使おうと思ったら使えたけど、札幌記念が終着点ではないからね。今、振り返っても、いい判断だったと思う」

 トレーナーは回避を即決した。滞在していた函館競馬場から鳥取県・大山ヒルズへ放牧。すぐさまこのオールカマーに目標を切り替え、完治を待って9月8日に帰厩した。1週前追い切りは坂路4F51秒5~1F12秒4。19日には坂路4F56秒2~1F13秒6をマーク。佐々木師はあらためて「大きな誤算があったとは思っていない」と話し、再び軌道に乗った調整過程に満足げだ。

 「一生懸命走るから、ある程度は仕上げないと反動が怖い。八、九分はつくっておかないとね。札幌記念前に1回仕上げているから調整は楽。うまく仕上がるよ」

 ならば実績、能力からしてこのメンバー相手には負けていられない。宝塚記念は衝撃的なレコードV。新馬戦でトールポピー、キャプテントゥーレと2頭のクラシックホースを負かした好素材がようやく本格化してきた。あくまで目標は5週先の天皇賞・秋(10月30日、東京)ながら「いいトライアルになる」と佐々木師はにらんでいる。秋はここから天皇賞・秋→有馬記念(12月25日、中山)を予定。遅咲きの大器が再び進撃を開始する。

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2011年9月20日のニュース