【エルムS】ランフォルセ重賞初V!いざG1獲りへ

[ 2011年9月20日 06:00 ]

<エルムS>重賞初制覇を飾ったランフォルセ

 変則3日間開催を締めくくる札幌メーンのエルムS。粗削りも魅力あふれるランフォルセが完勝を飾った。前走に続きスタートが悪く、最後方からの競馬。それでも、鞍上の横山典に焦りはない。向正面から徐々にポジションを上げ始め、4角ではいつの間にか先行集団の外へ。直線は手応えの良かったオーロマイスターに相手を絞っての叩き合い。ゴール前できっちりと競り落とし、3/4馬身差で重賞初Vだ。

 「札幌まで乗りに来たかいがあった」。笑顔で引き揚げて来た横山典。「ゲート内での駐立が悪く、きょうもスタートが悪かったが、小細工しても仕方ないので後ろから。前半のんびり走った分、加速してからは楽だった」と振り返った。

 力の違いを見せつけたようにも見えたが、鞍上はあえて「大ざっぱな競馬」と表現して課題を挙げた。「まだ一線級とぶつかっていないし、ゲートに課題がある現状では上の方では通用しない」。辛口の評価は期待の裏返しでもある。

 騎手、萩原師、担当の松山助手は09年ダービーを制したロジユニヴァースのトリオ。横山典は「調教師と担当者と考えて、直せるところを直していきたい。また、3人でいい夢を見たいね」と結んだ。萩原師も「課題は多く残っているが、勝ったということは力をつけた証明」と安どの表情。「レースは決めていないが次はG1に向かう」と力強く語った。南部杯、JBCクラシック、JCダートなど選択肢は多数。ランフォルセがこの秋、ダート界の勢力図を一気に塗り変えるかもしれない。

 ◆ランフォルセ 父シンボリクリスエス 母ソニンク(母の父マキアヴェリアン)牡5歳 美浦・萩原厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績18戦8勝 総獲得賞金1億9633万4000円。

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2011年9月20日のニュース