【フォワ賞】ダムール健闘2着!藤田「次は逆転」

[ 2011年9月12日 06:00 ]

<フォワ賞>パドックを歩くヒルノダムール(平松さとし氏提供)

 凱旋門賞(10月2日)の前哨戦「フォワ賞」(G2、芝2400メートル)が11日(日本時間同日深夜)、パリ郊外のロンシャン競馬場で行われた。日本から参戦したヒルノダムールは2着に健闘、ナカヤマフェスタは4着に敗れた。

 レースは4頭立ての少頭数。ナカヤマが押し出される形で先行。超スローペースでレースが流れる。直線を向くと4頭が馬体を併せての激しい叩き合い。大外に持ち出したヒルノがいったんは先頭に立ったが、最後方で脚をためた4歳牝馬サラフィナがヒルノの内に進路を取り、馬群を割る形できっちり伸び切った。同馬は仏オークス、サンクルー大賞典など仏G1・3勝を挙げ、ブックメーカー各社は本番の凱旋門賞でも前売り1番人気に推している実力馬。その相手と互角の叩き合いを演じたヒルノにはスタンドから健闘を称える拍手が沸き起こった。本番に向けて収穫の大きい内容だった。

 引き揚げてきたヒルノダムールの藤田は「(勝ち馬が)あの狭いところを割ってくるとは思わなかった。着差が着差だっただけに…」と悔しげに振り返ったが「馬場も全く苦にしていなかった。次はあの差を逆転したいね」と力強く宣言した。

 ▽フォワ賞 凱旋門賞と同じロンシャン芝2400メートルで施行される古馬のG2レース。本番の約1カ月前に行われるため重要な前哨戦となる。日本馬は過去に4頭が参戦。99年にエルコンドルパサーが3頭立てで行われた同レースに優勝。86年シリウスシンボリ2着、97年サクラローレル8着、10年ナカヤマフェスタ2着。

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2011年9月12日のニュース