【京成杯AH】フィフスペトル完全復活!いざG1獲りへ

[ 2011年9月12日 06:00 ]

<京成杯AH>3年1カ月ぶりの重賞制覇を飾ったフィフスペトル

 中山メーンの京成杯AHは2番人気フィフスペトルが得意の中山で完勝。

 これはもう本物だ。得意の中山コースでフィフスペトルが完全復活を遂げた。前走・夏至Sに続く連勝で、重賞制覇は08年函館2歳S以来、実に3年1カ月ぶり。4歳時に左前脚骨折で約1年の休養を余儀なくされ、今もなお患部にはボルトが2本入っている。それだけに加藤征師は「牧場が諦めずによくやってくれた。やっぱり、うれしいよね」と感慨深げな表情を浮かべた。

 横山典の好騎乗も光った。メイビリーヴとフライングアップルが先手争いを繰り広げ、3F34秒0、4F45秒1は阪神のセントウルSよりも速いラップ。無理に前を追わず中団に控え、4角では外を回って上昇。直線で早々と先頭に立つと、アプリコットフィズの追い込みを3/4馬身差抑えた。

 師は「ペースが速かった時にうまく控えてくれた」とベテランの手綱さばきを称賛。前々走・京王杯SC(6着)以来の騎乗だった横山典も「前回は(前が詰まって)追えずに悔しい思いをした。馬も良かったが、自分でもいい内容の競馬ができたと思う」と自画自賛した。

 古馬になってからの3勝は全て中山でのもの。それでも鞍上は「コースはあまり関係ない」と他場でもやれるとのジャッジ。師が「これまではボルトが入った部分を気にするようなところがあったが、今回の休養で可動域が良くなった」と言うように、古傷の影響もなくなった。

 今後は未定だが、天皇賞・秋(10月30日、東京)やマイルCS(11月20日、京都)あたりが有力。2~3歳時にG1戦線をにぎわせた素質馬が、再び主役候補として大舞台に立つ。

 ◆フィフスペトル キングカメハメハ 母ライラックレーン(母の父バーリ) 牡5歳 美浦・加藤征厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道白老町白老ファーム 戦績17戦5勝 総獲得賞金2億713万1000円。

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2011年9月12日のニュース