【小倉2歳S】アローム楽勝!メジャー産駒重賞第1号

[ 2011年9月5日 06:00 ]

<小倉2歳S>直線抜け出したエピセアローム(左)の浜中騎手は勝利を確信しガッツポーズ

 「第31回小倉2歳S」は2番人気エピセアロームが優勝。新種牡馬ダイワメジャー産駒の重賞第1号となった。

 力が違いすぎた。初の6Fが不安視されたエピセアロームだったが、好位から楽々と抜け出した。勝利を確信してゴール前30メートルから早々とガッツポーズの浜中は、どうだと言わんばかりの表情で口を開いた。「負けられないという気持ち。唯一、1200メートルに対応できるかが不安だったが思っていた以上にやれた。距離を延ばしてもっと大きいところを目指したいですね」

 いつも通り1馬身ほどの出遅れ。だが、浜中に焦りはなかった。持ち前のスピードを発揮して、3角手前では早くも前を射程圏に。直線入り口で持ったまま先頭に立つと、そのまま馬場の外側をグイグイ伸びて危なげなく押し切った。

 これで早くも来年のクラシック候補に浮上したが、同時に課題も明白になった。1つ目はコーナーで外に膨らむ悪癖。「右腕がちぎれるかと思うほど外に逃げる」と浜中は苦笑い。もう1つは6F戦を使った影響。当初予定していた新潟2歳Sが除外濃厚とあっての参戦。石坂師は「桜花賞を目指しているから、馬にはきょうの忙しい競馬を忘れてもらいたい」と表情を引き締めた。週明けにリフレッシュ放牧に出され秋に備える。どれだけ成長を遂げてターフに帰ってくるか楽しみだ。

 ◆エピセアローム 父ダイワメジャー 母ラタフィア(母の父コジーン)牝2歳 栗東・石坂厩舎所属 馬主・吉田勝己氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績3戦2勝 総獲得賞金4025万5000円。

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