“ロスの超特急”坂本、涙のラストラン白星

[ 2011年6月23日 06:00 ]

平競輪12R発走前に行われたトークショーで、ファンに別れを告げた坂本勉

 坂本勉(48=青森・57期)が通算523回目の白星で25年のバンク生活を締めくくった。22日のいわき平最終日7Rのラストランにグランプリ90を制したときと同じ1番車で登場。ファンから「お疲れさま」「よく頑張った」の声援を浴びると涙が止まらない。それでも、3番手からゴール前で差し切った。

 「長い5周でした。顔見せから(涙で)走れない状態。前が見えなかった」。“ロスの超特急”と呼ばれた男の終着駅。最後の勇姿を一目見ようと、同じ青森支部や同期の選手仲間、さらに伏見俊昭(福島)も避難先の松阪から駆けつけた。この日は長男・貴史(22)が向日町F1で父へ贈る優勝を飾っていた。レース後にはファンに向かって「(7月デビューの)次男(周輝)と入れ替えがいいと思っていました」と引退表明。兄で師匠の坂本典男(52)は「勉は(腰痛を)だましながら走っていたと思う」とねぎらった。23日に都内で引退記者会見を開く。

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2011年6月23日のニュース