【マイラーズC】フラガラッハ上昇!魅せる“一刀両断”
阪神メーン・マイラーズCの木曜追いでは4歳馬フラガラッハが坂路で軽快な動きで好調をアピール。ハイレベル世代の重賞で戦ってきた経験を武器に初タイトルを狙う。
追えば応える。これがフラガラッハの持ち味。坂路の追い切りも実に反応が良かった。「最初はゆっくり入ったからね」と大渡助手が調教内容を説明する。最初の1Fは15秒1。徐々に速くなるラップを刻んでいき、しっかり追ったラスト1Fは12秒3と鋭く伸び切った。
「全体はそんなに速くないけど、しまいはしっかりしていた。動きは上々だし、状態はいいよ」
4F53秒9の数字以上に中身が濃い。控える時は控え、追って伸びるメリハリの利いた調教。タメがつくれて、瞬時に反応できることが実戦での機動力につながる。昨秋に条件戦を連勝した時は追い込み、逃げ切りという変幻自在のレースぶりだった。
もともとこのレースに登録した時点で出走馬決定順位は22位。除外やむなしの位置だったが、賞金上位馬の回避により出走可能となった。「賞金を加算して大きなところに行きたいね」と松永幹師が期待をかける大器。巡ってきたチャンスにどんな答えを出すのか。大渡助手は前走・阪急杯3着を引き合いに出しつつ見通しを語った。
「前走はちょっと掛かり気味でも、よく伸びていたからね。あの内容なら重賞でもやれるメドは立った。ゲートも練習しているし、道中で掛からずにスムーズならやれるのでは」
G1好走実績のある実力馬多数のメンバーにも、決して気後れするところはない。3歳時を含めて重賞では結果が出ていないものの、ここに来ての充実ぶりに厚い重賞の壁を打ち抜く手応えがみなぎっている。
父デュランダルも本格化したのは古馬になってから。フラガラッハも父に似た成長カーブを描く。そして魔剣の切れ味。初重賞Vへ一刀両断、他馬をナデ斬りだ。
≪3着最高も重賞で崩れない≫フラガラッハはこれまで重賞に4回挑戦して前走・阪急杯の3着が最高。それでも、ダートの未勝利を勝った直後の京成杯で4着、続くアーリントンCでも5着と崩れなかった。大敗を喫したのは休み明けだった東京新聞杯(11着)のみ。重賞でも力は見劣らない。
2011年4月15日のニュース
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