ランニングフリーの思い出胸に…名伯楽がターフに別れ

[ 2011年4月15日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・美浦=14日】5月20日で勇退することを発表した本郷師。思い出話に花を咲かせるベテラン記者の輪に、浜田も加えてもらった。

 70歳定年まで3年近くを残しての決断だが、師は「以前から考えていたこと。体が元気なうちに余力を残してやめたいと思っていた」と話す。約36年の調教師人生を「競馬の一番いい時代を生きてきて、本当に良かった」と振り返る。

 本郷厩舎と言えばG1戦線で活躍したランニングフリーが思い浮かぶ。「オーナーの藤島さん(泰輔氏=作家)は競馬以外の世の中を教えてくれた人で、公私ともにお世話になった。ランニングフリーのお母さんのサンマロは、僕が名付け親。フランスの港町の名前でね。オーナーが亡くなる前に、2人で行こうという話になって、実際に行ってドライブした。今となっては、いい思い出だね」。競馬隆盛期を支えたホースマンが、また1人、ターフを去る。

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2011年4月15日のニュース