【高松宮記念】ワンカラット得意阪神で一変?

[ 2011年3月25日 06:00 ]

Cウッド、ワンカラット(左)はスティルゴールドと追い切る

 【G1ドキュメント=栗東・24日】高松宮記念の出走馬で一番遅い時間帯に最終追いを行ったのがワンカラット。CWコースに馬場入りしたときには坂田を含めて、報道陣の視線が集中した。追い切りはスティルゴールド(4歳1600万)を大きく先行させる形。直線入り口で並びかけ、鞍上の仕掛けに応えて加速。一気に抜け出そうとしたところを僚馬も食い下がり、最後は併入だった。調教スタンドで動きを見届けた藤岡健師は軽くうなずいた。

 「ちょっと待ってて」。取材しようと近づいてきた報道陣に呼びかけ、そのまま席を外して、騎乗した藤岡佑のもとへ。感触を聞き意見交換をした後、スッキリとした表情を見せて戻ってきた。「しまいをしっかりやっておくように言ったけど動きは良かったよ」と感想を話した。

 「前回はプラス26キロというのが示すように多少余裕があった。牝馬だと思って調教をしていないし、今回はG1に向けて悔いのないように仕上げた」

 昨秋のスプリンターズSは2番人気。厩舎初のG1タイトルを意識して挑んだが5着に敗れた。今回は得意の阪神コースに替わる。陣営の今度こそに懸ける意気込みは強い。

 「スピード勝負になると持ち時計がない分きつくなる。その点、阪神は実績があるし条件がいい。何とかG1を獲らせたい」。多くの報道陣が取り囲んだ中、トレーナーは真剣なまなざしで口元を引き締めた。阪急杯5着からの一変があるかも。坂田は警戒心を強くしていた。

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2011年3月25日のニュース