【高松宮記念】ダッシャーゴーゴー、阪神歓迎!

[ 2011年3月23日 06:00 ]

G1初制覇を狙うダッシャーゴーゴー

 阪神競馬場で開催されるG1高松宮記念は本格派スプリンターとして開花したダッシャーゴーゴーに注目だ。陣営すら驚く成長力でオーシャンSを好タイム完勝。群雄割拠の短距離界に、新たな覇権を打ち立てる。

 安田師としては体が2つ欲しい週末だ。27日・高松宮記念にダッシャーゴーゴー、26日・ドバイワールドCにトランセンドを出走させる。この日、ドバイに出発するトレーナーは「管理馬がG1に出るのに、見られないのは初めて。残念です」と話し、その分までとばかり、全休日の厩舎でダッシャーゴーゴーについて熱く語った。

 「前走は馬を見くびっていました。ガツンと怒られたような気がします」

 オーシャンS快勝についてこう言う。3カ月の休み明け、重量も58キロとあって「次につながる競馬ができれば、という気持ち」と強気になれなかった。だが結果は好位から自ら動いて1分7秒8の好タイムでV。

 「馬体重がプラス14キロでも太く見えなかったし、成長分でしたね。まさか、と言ってはおかしいですが、あれほど強い競馬をしてくれるとは」

 もともとトレーナーの期待が大きい馬で、早い時期から「1200メートルのスペシャリストとして活躍させたい」と手塩にかけてきた。

 「以前は弱い面もあったんですが、リフレッシュするたびたくましさを増しています。ここに来て本格化しました」

 この馬が頂点を狙うための機は熟している。今年は中京でなく、阪神芝1200メートルで高松宮記念が開催されることも「この条件で重賞(セントウルS)を勝ってますから」と歓迎する材料となる。

 最後にトレーナーはこう締めくくった。

 「東日本は大変な状況ですが、われわれができることをして元気になってくれる人がいてくれれば」

 安田師は個人的にも義援金を送り、震災被災者を気遣う。昨年、厩舎開業16年目でG1初制覇を果たし「騎手としても調教師としても遅咲き」と言う苦労人が、2カ国でのG1制覇という快挙達成に挑む。

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2011年3月23日のニュース