【きさらぎ賞】オルフェーヴル2週連続自己ベスト

[ 2011年2月3日 06:00 ]

池添を背に、坂路で好時計をマークしたオルフェーヴル

 西の3歳重賞「第51回きさらぎ賞」組では、ドリームジャーニーの全弟オルフェーヴルが坂路で4F51秒2の好時計を楽々とマーク。万全の仕上がりで重賞初制覇を狙う。

 オルフェーヴルはオーシャンブルー(3歳新馬)と併せて坂路で最終追い切り。終始馬なりながら、ラスト1F手前から僚馬を一気に突き放し、ゴールでは5馬身の先着だ。4F51秒2は先週の51秒9に続き、2週連続となる自己ベスト。ラスト1F12秒3も自己ベストタイの鋭さ。池江寿師も最後の伸びを絶賛する。

 「瞬発力が違いましたね。前走でも4角でトモ(後肢)を滑らせてヒヤッとしたけど、立て直してからが凄い脚でしたからね」

 前走のシンザン記念は負けて強しの競馬だった。当時はAコースで、先行馬が極端に有利な設定。それでも、4角8番手からメンバー中最速となる上がり3F33秒5で猛追し2着。それでいてゴールした後もまだ脚を伸ばしていたほど。さらに収穫はそれだけではない。

 「前走は折り合いに徹したからね。あの競馬は今後に生きてきます。(通常は集団の)調教を1頭で行ったりして、気性面も徐々に成長してきましたよ」

 全兄にG13勝のドリームジャーニーがいる超良血馬だが、これまでは気性の悪さがネックだった。新馬戦は勝ちこそしたが、直線で内に寄れた上、ゴール後に放馬。2戦目からは池添の進言で、引っ掛かる馬や、正しいハミ受けをしない馬に使用するリングハミに替えて、何とか制御してきたほどだ。それでも厩舎スタッフ、そして鞍上が時間をかけて教え込んできたことが、ようやく実を結ぼうとしている。

 兄の主戦でもある池添は弟にも大きな期待をかけている。「トモがまだしっかりしていないけど、そこがしっかりすればG1を意識できる馬。折り合いを意識して乗りたいと思います」。兄はこの時期、既に2歳王者の称号を得ていた。一歩でも詰め寄るためにも、ここは取りこぼせない一戦となる。

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2011年2月3日のニュース