【東京新聞杯】ダノンヨーヨー余力十分52秒2

[ 2011年2月3日 06:00 ]

坂路で豪快な動きをみせたダノンヨーヨー

 豪華メンバーがそろった「第61回東京新聞杯」の追い切りが2日、美浦、栗東両トレセンで一斉に行われた。今年さらなる飛躍を期すダノンヨーヨーは坂路で力強いフットワークを披露。休み明けを感じさせない脚さばきで態勢は整った。

【東京新聞杯】

 500キロを超える大型馬でも見た目に太め感は一切なし。引き締まった馬体と俊敏な身のこなしがダノンヨーヨーの仕上がりの良さを物語っている。

 追い切りは北村友が手綱を取って坂路単走。人馬が呼吸を合わせ、頂上を目指して駆け上がっていく。1週前の併せ馬で4F50秒4の猛時計を刻み、言ってみればこの日はしまいの反応を確認する程度。ラスト1Fとなって鞍上が軽く手を動かすとスムーズにギアが切り替わった。最後は前を走っていた他厩舎の馬を避けるため、いくらか内に切れ込みながらゴールへ。余力たっぷりの手応えで4F52秒2、ラスト1F12秒4だ。これで十分。北村友の感触がいい。

 「放牧明けでけさが3本目の追い切り。やるたびに良くなっていますね。休み明けは心配な材料ではあるけど息遣いは気にならないし、体もいい感じに仕上がっていますよ」

 昨夏に戦列復帰して以降は1000万、ポートアイランドS、富士Sと3連勝を飾り、マイル路線の新星と騒がれた逸材。首差2着に敗れた前走・マイルCSにしても「ゲートで後手を踏んで、直線で前をカットされた」と東田助手が振り返るように力負けではない。間違いなく今年G1を狙っていける器だ。2カ月半ぶりの実戦で最大目標・安田記念はまだまだ先。それでも東田助手が寄せる期待は大きい。

 「ちょうどいい休養になったんじゃないかな。まだピークではないけど、放牧先でも乗り込んできたし力は出せる仕上がり。大崩れはないと思うよ」

 舞台は富士Sを制した府中マイル、負担重量は賞金別定で57キロにとどまった。富士S以来のコンビ結成となる北村友が「またチャンスをもらったので頑張りたい」と意気込みを伝える今季初戦。好スタートを切って春のG1戦線に弾みをつける。

 ≪絶好の舞台≫現役屈指の切れ者ダノンヨーヨーにとって、東京のマイル戦は絶好の舞台。東京新聞杯が現在のコース形態で開催された04年以降の過去7年間、レース自体で上がり3F最速をマークした馬が4勝、2着2回と切れ味のある馬が圧倒的な成績を残している。強力メンバーがそろった前走・マイルCSでも上がり3Fは最速となる33秒6をマークしたヨーヨー。メンバー弱化のG3ならあっさり差し切れるはずだ。

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2011年2月3日のニュース