【日経新春杯】コスモヘレノス“復活”で好機

[ 2011年1月13日 06:00 ]

単走で追い切るコスモヘレノス

 京都メーン「第58回日経新春杯」に出走するコスモヘレノスは南Wコースで追い切られ、好調キープをアピールした。

 コスモヘレノスの背には3戦ぶりにコンビ復活となる丹内がいた。Wコースの単走。ゆったりとスタートして6Fから15―15(1F15秒ペース)で入る。鞍上としっかり折り合って気分良く駆ける。残り4Fから徐々にペースアップして13秒前後のラップへ。直線で軽く気合をつけられると、最後まで力強い脚さばきで6F82秒3~1F13秒3をマークした。菊川師は満足げだ。「時計は予定より少し速かったが、無理していないからね。ここ目標にやって来たし順調だよ。先週(7日)追って、だいぶ気持ちが乗ってきた」

 強力な4歳勢がそろったが、充実度では負けていない。昨秋から急成長。格上挑戦のアルゼンチン共和国杯で3着に好走すると、続くスポニチ賞ステイヤーズSは古馬相手に堂々と押し切った。

 ハンデキャッパーの評価は56キロ。ジャパンCの覇者ローズキングダムと2キロ差の評価に、師は「ローズが58キロ?59キロだと思ったんだけどな。納得がいかないよ(笑い)。でもそうは言っていられない。いずれは戦うことになる相手。ここでどういう競馬ができるか」と悲観はしていない。この春、最大の目標となる天皇賞(5月1日、京都)へ向けて重要な試走となる。

 ここ3走は上がり3Fが35秒後半~36秒台とスタミナ比べの勝負で好走してきた。瞬発力勝負になりやすい京都の外回りコースは不安材料だが「折り合いを心配するタイプじゃない。ペースが遅ければ、自分で動いていける。この馬のことは丹内が一番分かっているからね」と鞍上に全幅の信頼を寄せている。その丹内は「セントライト記念(17着)は忙しい競馬で失敗してしまった。秋から成長を感じるし、絶好調」と好手応え。重賞では08年の京成杯3着(アイティトップ)が最高だけに、重賞初Vのチャンスに気合も入る。人馬とも今年の飛躍をかけて挑む。

 ≪「コスモ」好調≫冠名「コスモ」の馬主ビッグレッドファーム軍団が年明けから好調だ。中山金杯をコスモファントムが制したほか、万葉Sをコスモメドウが勝ち今年早くもオープン2勝。ほかに福寿草特別をコスモヘイガーが勝ち、未勝利でコスモバロンが勝ち上がった。昨年は通算41勝、オープン以上3勝なので、いかに正月競馬の成績が良かったかが分かる。スポニチ賞ステイヤーズSを制し、重賞ウイナーの仲間入りしたコスモヘレノスも続くはずだ。

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2011年1月13日のニュース