【LJS】地元・岩永、20点差から大逆転女王

[ 2010年12月17日 06:00 ]

総合Vを飾り、笑顔の岩永(中)。左は2位・池本、右は3位・皆川

 女性騎手交流戦「レディースジョッキーズシリーズ(LJS)2010」は16日、熊本・荒尾競馬場の9、10Rで最終第3ラウンドの第5、6戦が行われ、地元の岩永千明(28)が大逆転で総合優勝を飾った。

 秋の地方競馬3大イベント「DRAMATIC3」は、まさに劇的な幕切れとなった。第2ラウンド終了時点で首位・別府から20点差の6位につけていた岩永が、第5戦を単勝1・3倍ヤマイチハジメで逃げて8馬身差の圧勝。そして最終戦10R。6番人気サンデイルックで道中は最後方。3角7、8番手から4角2番手まで押し上げると、逃げた1番人気の平山トキメキセイコーをゴール前で3/4馬身かわして連勝。ムチを振るった左手で小さくガッツポーズ。“女王”は「優勝は涙が出るくらいうれしいです。ゴール前では声援がたくさん聞こえて、ファンの皆さんに支えられていることを強く感じました」と振り返った。
 荒尾での「全日本レディース招待」をデビューした04年から連覇。シリーズ化(全6戦)されてLJSとなった06年度(07年1月)は最終戦3日前に落馬、脳挫傷などの重傷で欠場を余儀なくされた。07年8位、08、09年は5位と悔しい思いをしただけに、地元での有終Vは喜びもひとしお。「騎手になって良かったです」と岩永の笑顔がはじけた。

 ◆岩永 千明(いわなが・ちあき)1982年(昭57)8月3日、佐賀県生まれの28歳。荒尾・幣旗吉治厩舎所属。04年4月初騎乗、同5月初勝利。16日現在、地方通算1972戦164勝。

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2010年12月17日のニュース