【有馬記念1週前追い】ブルースリ“戻った”!

[ 2010年12月17日 06:00 ]

坂路で追い切るオウケンブルースリ

 栗東では16日、有馬記念の1週前追い切りが行われ、オウケンブルースリ(牡5=音無)が鋭い動きで復調をアピールした。

 来週末に控える大一番に向けて上昇カーブを描いている。オウケンブルースリは坂路4F53秒9~12秒9の時計で1週前追い切りを消化した。
 先月28日の前走JC(7着)から間隔が空いていないため、この日は単走。余力十分の手応えで、真っすぐに駆け上がってきた。東田助手が好感触を伝える。
 「今朝は時計が掛かる馬場だったから。時計うんぬんじゃなく、動きが良かった。いいフォームで走っていたし、元のオウケンブルースリに戻っているよ」
 この秋は京都大賞典2着が休み明け、前走にしても中間に右前脚の打撲で天皇賞を回避していた経緯がある。悪い流れは前走で断ち切って、しっかり軌道を修正してきた。東田助手が言うように今季3戦目にしてようやく本来の姿に戻り、万全の態勢に持ち込めそうな雰囲気が漂っている。
 「この馬、いいときは稽古でも切れるんだよ。前走は稽古でも時計が鈍かったけど、そこを使って馬がシャンとしてきた。来週、併せ馬でやればいい感じに仕上がるんじゃないかな」
 一昨年の菊花賞を制し、昨年のJCでウオッカにハナ差まで迫った実力は間違いなく現役トップクラス。ローズキングダムなど近年まれにみる高いレベルと評判の3歳世代や、ブエナビスタが引っ張る4歳世代に押され気味の5歳世代。その中心勢力として第一線で戦ってきたこの馬が、意地の走りで暮れの頂上決戦を盛り上げる。

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2010年12月17日のニュース