【スプリンターズS】アイル&サンカルロに合格点

[ 2010年9月30日 06:00 ]

坂路で追い切るアイルラヴァゲイン

 【G1ドキュメント・美浦=29日】朝一番で美浦トレセンの坂路モニターの前に陣取った岡本は、アイルラヴァゲインのジャッジに悩んでいた。道中はいい感じで行きながら、最後は抑えたのか、それとも脚が上がったのか。4F50秒7はこの日の2番時計と優秀だが、ラスト1Fは13秒4を要した。これをどう見るか。う~んとうなりながら手塚師の話に耳を傾けると、師は「無理しなかった?いや、無理したよ。ラスト1Fはみんなかかっているし、きょうの坂路の動きを見ると、どの馬も良く見えないよ」。前日からの雨で馬場が相当に悪かったようだ。師は「その分負荷をかけられたし、良かったんじゃないか。中山の芝は合っているし、それほど差はないと思う」と手応えを口にした。

 同馬は3F目に11秒8をマーク。後で調べてみると、この日坂路入りした延べ980頭でハロン11秒台をマークしたのは3頭だけ。1頭は同じくスプリンターズSに出走するサンカルロだ。吉田豊を背に3F37秒2~1F12秒6。こちらはハロー明け(馬場整備)の分、全体的にラストの時計は速い時間帯だったが、馬場が悪いのは同じ。大久保洋師は「馬場が悪くて比較は難しいが、まあまあだろう。1回使った分のプラスアルファはありそうだよ」と納得の表情を浮かべた。
 先行してしぶといアイルと、差し脚鋭いサンカルロ。対照的な2頭だが、動きはともに合格点。そう結論付けた岡本は、展開を吟味して流れが向きそうな方には印が必要だと思った。

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2010年9月30日のニュース