【大井・羽田盃】内田博シーズザゴールド重賞初V!

[ 2010年4月22日 06:00 ]

内田博幸騎手の駆るシーズザゴールド(右)はマカニビスティーをハナ差で制して1着

 南関3冠第1弾「第55回羽田盃」が21日、大井で行われ、2番人気シーズザゴールドが断トツ人気マカニビスティーとのマッチレースを鼻差制し、重賞初制覇でクラシックホースとなった。内田博は大井所属の05年(シーチャリオット)以来となる羽田盃2勝目。07年開業の荒山厩舎はクラシック初V。東京ダービー(6月2日、大井2000メートル)で2冠を目指す。

 地方競馬の新旧リーディングジョッキーが激しく火花を散らした。戸崎マカニが早めにまくって4角先頭。直線で完全に抜け出した。中団でこの動きを見ていた内田博は「最後、苦しくなるな」と感じていた。着実に末脚を伸ばし残り100メートル付近でとらえた。「かわしたらフワッとして圭太が差し返してきたが、並んだらまた伸びてくれた」と内田博。荒山師も「1度出た時に勝ったと思ったが負けた?勝った?のドキドキ具合が凄かった」と大接戦での栄冠を振り返った。
 04年から4年連続でリーディングとなり、08年3月にJRAへ移籍した内田博。代わって戸崎が2年連続リーディングに。シーズザゴールドの初騎乗Vで先輩の貫禄を見せつけた。「競馬も盛り上がったし良かった」。名手は笑顔で古巣の大井競馬場をあとにした。

 ◆シーズザゴールド 父スキャターザゴールド 母ユキノアサヒ(母の父マニラ)牡3歳 大井・荒山勝徳厩舎所属 馬主・大典牧場 生産者・北海道新ひだか町秋田育成牧場 戦績7戦5勝(南関東5戦4勝) 総獲得賞金5811万5000円。

 <マカニビスティー“早かった”>単勝1・3倍、断然の1番人気に推されたマカニビスティー。道中は後方待機、3角から抜群の手応えで上がって行くところまでは圧勝した前走と同じだったが、結果は2着。いったんかわされたシーズザゴールドを鼻差まで差し返して意地を見せた。戸崎は悔しそうに唇をかみしめて「早く動き過ぎた。ダービーで巻き返します」と言葉少なだった。

 ▼3着ブンブイチドウ(木村健)4角の手応えでは勝てるかと思った。伸びてはいるが追い出してから渋い。力はあるので悔しい。

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2010年4月22日のニュース