【アンタレスS】トランセンド速い!4F51秒9

[ 2010年4月22日 06:00 ]

坂路を駆け上がるトランセンド

 トランセンドは開門直後の坂路で単走追い。先週のポリトラックで6F77秒7の高速時計を刻み、この日は「サッと53秒くらい」(安田師)を予定していた。言ってみれば最後の微調整となるところが4F51秒9~1F12秒1の派手な数字。終始手綱を持ったまま最後まで追うところはなかった。まだ馬場がきれいな時間帯とはいえ、全くの馬なりでこの時計は速い。安田師が驚きまじりに振り返る。

 「乗り手に聞いたらそんなに速いとは思わなかったみたい。今朝は馬場が悪いから54秒くらいかと思っていたんだけどね。楽な感じに見えたし、体調の良さが表れているんだと思う」
 前走・アルデバランSは休み明けで京都ダート1900メートルのレコードを27年ぶりに更新。今回もまた放牧を挟み、2カ月半ぶりとなる。番組に合わせるのではなく、あくまでも体調が優先。このローテーションに陣営の狙いが込められている。ゆったり間隔を取ることで、成長を促している。安田師は1番人気で4着に敗れた昨年のエルムSを踏まえ、細心の注意を払って調整を進めてきた。
 「エルムSのときはレパードSを勝った後で目に見えない疲れがあったんじゃないかと。やっぱり生き物なんだなって思いました。間を空けた方がいいタイプで、リフレッシュして凄くいい状態に仕上がっていますよ」
 放牧で英気を養い、順調にメニューを消化。まさにガソリン満タンの状態と言っていい。コンビを組む安藤勝は先週のポリトラックで感触を確かめた。「いい動きをしていたよ。随分がっしりして、たくましくなっている」。休み明けは2戦2勝、京都ダートも2戦2勝。2度目の重賞Vへ、下地は整っている。

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2010年4月22日のニュース