【シンザン記念】ガルボ完勝!クラシック参戦も

[ 2010年1月11日 06:00 ]

<シンザン記念>ガルボでシンザン記念を制しガッツポーズする鞍上の池添

 朝日杯FS4着の実績はダテではなかった。10日、京都競馬場で行われた「第44回シンザン記念」は、4番人気の関東馬ガルボが好位から抜け出して3馬身差の完勝。開業5年目の清水英師にとっては、うれしい重賞初制覇となった。また、同レースを関東馬が制したのは史上初となった。

 主役不在の様相とは一転、終わってみればあっさりだった。関東馬ガルボが関西馬を力でねじ伏せ、3馬身差の快勝。見事に重賞初制覇を飾った。
 初コンビを組んだ池添は引き揚げて来ると同時に「完ぺきでした」とスタッフに笑顔で報告。その言葉が示す通りの内容だった。好スタートから好位に付けると直線、ゴーサインとともに瞬時に加速。他馬につけ入るスキを一切与えなかった。池添はこの勝ちっぷりに賛辞を惜しまない。
 「初めて乗せてもらったけど、前走で乗っていた隼人(吉田隼)に癖を聞いて、ビデオも見ておきました。リズム良く走らせてやればいい脚を使ってくれると。いい馬ですよ。最後は手応え通りの伸び。完勝でしたね」
 前走・朝日杯FSで4着と好走。初めての遠征競馬でマイナス12キロと大きく体を減らしたが、結果的にG3では力が一枚上だった。
 この勝利は清水英師にとって初の重賞タイトルだ。賞金的にはまだ500万に使うことも可能だったが、出走抽選を覚悟で重賞にぶつけてきた。
 「シンザンはホースマンにとっては特別な馬だからね。去年は(管理馬の)故障が多く、勝てなくてつらかった。だけど、暮れから調子が良くなって正月にこうしてビッグなレースを獲れたし、良かったよ」
 春に向けて夢が膨らむ1勝となった。「今のところNHKマイルCが目標」としつつも「これから距離に対する勉強をさせて皐月賞に行くかも」とクラシック参戦も意識。「お酒を飲みながらじっくり考えます」と満面の笑みでトレーナーは京都を後にした。(柏原 健士)

 ◆ガルボ 父マンハッタンカフェ 母ヤマトダマシイ(母の父ジェネラス)牡3歳 美浦・清水英厩舎所属 馬主・石川一義氏 生産者・北海道様似町高村伸一氏 戦績6戦2勝 総獲得賞金5608万8000円。

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2010年1月11日のニュース