まだ子供でもグレードアップがグレードアップ!

[ 2009年11月27日 06:00 ]

岩手で重賞初制覇を飾った船橋のグレードアップ

 【池田裕文の公営です】交流重賞初挑戦で浦和記念を制したブルーラッド(牡=川崎・足立)の躍進ぶりは素晴らしい。現3歳の期待馬といえば、もう1頭、今週タイトルをつかんだ馬がいる。22日の水沢・不来方賞(2000メートル)を逃げ切ったグレードアップ(牡=船橋・松代)だ。松代師の指示は4、5番。菅原勲騎手は好スタートから包まれるのを避けて先頭へ。岩手3冠を狙ったマヨノエンゼルの追撃を半馬身封じた。「物見をしながらで気が気でなかったが、鞍上は余裕があったと言っていたのでよかった。トシ(2着小林騎手)は届くと思ったらしく、見た目以上に強い競馬だったね」と同師。

 早くから素質は高く評価されていた。デビューVを含む4戦3勝で京浜盃を目指すも熱発回避。クラウンCは、のちのダービー馬サイレントスタメンの5着。だが、休養を経て秋は自己条件から4連勝。自ら稽古をつける師は「春は体が伴わなかったんだね。脚さばきにつまずくようなところがあったが、それが全くなくなった」と成長ぶりに目を細める。掛かる面がなく対応距離は幅広いが、血統やレースぶりから1400メートルが最適と考えている。12月23日の浦和オーバルスプリントも視野に。「賞金的に出走できなければ自己条件でいい。来年は重賞路線を歩みたいね」。今後の活躍が楽しみだ。

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2009年11月27日のニュース