岡本 旅打ちの楽しみ方教えます

[ 2009年7月1日 06:00 ]

 【競馬記者 夏のメモリー=岡本草太】個人的には「夏競馬」と言えば「旅打ち」である。3児の父となった今はそう勝手気ままというわけにもいかないが、以前は旅打ちが趣味と言えるほどだった。中央全10場制覇はもちろん、英国のエプソム、ヨークなどにも遠征し、新婚旅行ではケニアの競馬場を訪れた。冬の旅打ちも風情はあるが、やっぱり夏は気持ちがいい。

 今も福島駅や周辺ホテルでは旅打ちとおぼしきファンを結構見かける。一方で、興味はあるけど未経験というファンもいるだろう。そういう方のために、自分なりの“旅打ちの原則”を紹介しよう。
 (1)目的を競馬だけにしない=飲み→競馬→飲みも悪くはないが、これだと競馬で惨敗した時に旅の印象が薄くなってしまう。自分の場合は初めて訪れた際はそれぞれ札幌=ツーリング、函館=競輪、福島=免許取得合宿、新潟=温泉、英国=サッカー観戦とセットにした。各競馬場の周辺には温泉など魅力的なスポットも多く、行くたびにさまざまなパターンを組める。
 (2)狙いレースはあらかじめ決めておく=「せっかく来たのだから」と全レースに手を出してしまうのは仕方ないが、運任せで漫然と買い続けては苦戦必至。勝負レースと資金配分をきちんと決めておけば、仮に負けてもまだあきらめがつく。メリハリをつけて吉。
 (3)帰りの金は残しておく=土産の1つも買えないようでは、大人のたしなみとはいえない。しかし、かくいう自分もこの(3)が今でも実践できていない。夏の出張は気が大きくなってしまい、最後の100円まで勝負してしまうタイプ。以前はよく体力の限界まで歩いたものだが、新潟は駅まで遠いので要注意。
 仲間や家族と行くもよし、1人で行くもよし。とにかく旅打ちは楽しい。さあ、この夏はスポニチを持って旅に出よう!

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2009年7月1日のニュース