【天皇賞・春】3着ドリジャニ“己”との戦いに終始

[ 2009年5月4日 06:00 ]

 ドリームジャーニーにとってこれほどの長丁場は菊花賞(5着)以来だ。

 「スタートして1周目の坂の下りはリラックスしていたし、大歓声にも動じなかった。ただ向正面から(ハミを)かみ出して…」
 池添が道中を振り返る。ずっと中距離を戦ってきたこの馬に、完ぺきな折り合いを求めるのは酷だろう。ここは我慢のしどころ。
 「とにかく我慢して、我慢して。レース後は手がしびれて震えるほど…」
 ほかの馬ではなく、ドリームジャーニーとの戦いだった。手のしびれと引き換えに、しぶとい末脚を引き出した。3着だが、地力とある意味で距離への適性をも示したと言える。
 「なんとかもう一度、大きいところを勝たせたい。力は付けていますからね」
 かつての2歳チャンプが今一度、頂点へ上り詰めるための手応えを、池添はしっかりとつかんでいた。

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2009年5月4日のニュース