【天皇賞・春】熱戦を振り返る

[ 2009年5月4日 06:00 ]

<天皇賞・春>ゴール前競り合う松岡のマイネルキッツ(右から6頭目

  大方の予想通り、逃げ宣言のテイエムプリキュアが先手。しかし、1周目の坂の下りでホクトスルタンが抜き去り、スタンド前では10歳馬シルクフェイマスが何とハナへ。互角のスタートを切ったキッツの松岡は中団の内ラチ沿いで、序盤はじっと脚を温存した。レースが動いたのは2周目向正面。中団にいた1番人気アサクサキングスが外から仕掛けて前へ。呼応するように、スクリーンヒーローも一緒に仕掛けた。

 2頭が動いたのを察知しながら、松岡は経済コースを縫っていった。積極的に手綱を動かし、2周目2コーナー10番手から3コーナーでは一気に4番手へ。絶好の手応えで最終4コーナーを迎えた。外から勢い良く上がってきたのがアルナスラインだ。キッツの松岡はバテたスルタンを迷いなく内からかわし、直線はアルナスとの一騎打ち。離れて抜け出した2頭が残り150メートルで馬体を併せると壮絶な肉弾戦となった。内から必死に前に出るキッツに対し、外から猛追したアルナスの脚色が一緒になったところがゴール。その瞬間、松岡の左手が高々と上がった。

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2009年5月4日のニュース