武豊祭りだ!ゴッホぶっ飛び1番時計/大阪杯

[ 2009年4月3日 06:00 ]

<大阪杯追い切り> 武豊騎手を背にCWコースで追い切るマツリダゴッホ

 圧巻の脚力で存在感をアピールした。大阪杯(5日、阪神)で始動するマツリダゴッホは栗東で調整中。最終追いは新コンビの武豊を背に、CWコースで6F75秒5の猛時計をマーク。腹痛で追い切りを1日延期した影響なし。春のG1戦線へ弾みをつける構えだ。

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 せん痛で1日延期となった最終追い切り。きれいに整地されたCWコースに脚を踏み入れた瞬間、マツリダゴッホのエンジンに火がついた。新パートナーの武豊を背にした単走追いは、テンから抜群の行きっぷりで一気に加速していく。道中のラップは速く、並のオープン馬なら直線失速のペース。ところが、最後まで脚勢は鈍らず、トップスピードを保ったままゴールを駆け抜けた。
 武豊が手綱を取った感触を伝える。「掛かり気味に行っていたし、道中は無理に抑えなかった。(速い時計が出たのは)内を回った分もあるけど、さすがに(07年)有馬記念を勝っているだけのことはある。状態は良さそうだよ」
 確かに、6F75秒5は簡単には出せない破格の1番時計。ラスト1Fも、追うところなく12秒2にまとめた。その脚力と心肺機能はケタ違い。有馬記念12着以来、4カ月ぶりの実戦でも態勢は整っている。追い切りをスライドしたことも含め、国枝師は仕上がりに不安なしの見立てだ。自信に満ちた口調で切り出した。「(軽いせん痛は)ガスっ腹といって、よくあることだからね。脚元に不安があるわけではないし、そんなに気にしなくていいよ。気分良く走っていたし、とにかく状態はいい。有馬記念を勝った時と同じくらいの出来で出せると思うよ」。再び頂点へ。この春は王座奪回がテーマとなる。「ここを使った後は天皇賞」と国枝師。
 一方の武豊は折り合いが鍵とみている。「掛かっていたから、うまく折り合いをつけて4コーナーを回ってきたい。これだけの馬に乗せてもらえるので責任を感じるね。グランプリホースとして恥ずかしくない競馬をしたい」。美浦から栗東へ拠点を移した“中山の鬼”が阪神に初登場。その走りから目が離せない。

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2009年4月3日のニュース