ネチネチ、いや、モチモチ厩舎目指す笹田師

[ 2009年4月3日 07:28 ]

 【ドキュメント・西から裏話=栗東2日】桜の咲く季節にモチつきとは違和感があるが、今春に開業した笹田厩舎の敷地内に威勢のいい声が響いた。そこには「引き継ぎたいものがあった」という笹田師のこだわりが…。

 エアグルーヴなどを輩出した1000勝トレーナーの伊藤雄二元調教師は、誕生日の1月14日に厩舎のモチつきを行っていた。娘婿の笹田師は所属時代、この行事が厩舎の親睦を深めることを知っていた。「スタッフの家族も来て、みんなで1つの同じことをすれば、コミュニケーションも深まる。モチは白星につながるし、縁起がいい。自分が調教師になった時も続けようと決めていた。次からは年末年始にするが、今年に限り厩舎が初勝利を飾ったらやろうと思った」。3月21日に中京で初勝利(ヴェルトマイスター)。「モチのように粘り強い厩舎になりたい。ネチネチではなく、モチモチと新鮮でね」と師は語っていた。

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2009年4月3日のニュース