梁島 磨いた腕で笠原真の王者に/総理大臣杯

[ 2009年3月22日 06:00 ]

 09年最初のSG「第44回総理大臣杯」は、22日、多摩川競艇場で優勝戦が行われる。スポニチ東京本社予想担当の梁島幸子記者は、05年の当地総理杯以来2度目のSGタイトルが懸かる笠原亮(29=静岡)を本命に抜てき。大野順平記者は「タマズバッ」で田中信一郎(36=大阪)をイチ押しした。

 水面傾向通り、スピード自慢の6人がそろった。インが圧倒的に人気を集めるいつものSG優勝戦とは違い、今回は全員にチャンスがある。
 準優10R、まくった田中の航跡に乗り、危うく後退しそうになったイン笠原だったが、素早く引き波から脱出して2着。「スタートが悔しいですね。勝負どころで逃げたかった」と耐える展開に悔いを残しているが「調整はいい方向に向いている。出足、行き足が良くて満足」と語るように、パワーを感じさせる一戦だった。この2着で笠原は、攻めるには好都合の3号艇が手に入った。05年の当地総理杯。無我夢中で放ったツケマイが見事に決まり、SG初出場初優勝。「今は冷静に乗れている。成長した自分を見せたい」と当時と同じ水面とコースから笠原は2度目のSG制覇に挑む。
 前付けが見当たらず比較的楽な進入が予想される。池田のイン戦は深く入り込むことがなく、逆転十分。勝利への条件は攻め態勢の笠原をまくり差しに切り替えさせる早いスタートだ。
 ダッシュ戦が利く水面とあってカドの田村にもチャンスはある。戦法は握って回る笠原に乗ってのまくり差しが有力だが、向かい風が強ければダッシュ有利にスタート一気のシーンも。
 ターンテクニックは小技、大技の使い分けが可能な田中がトップ級。2コース確保ならば現状の伸び型を、どこまで出足型に持っていけるかが明暗を分ける。田村が攻めた場合、外枠の重成と森永の全速差しで波乱。(梁島 幸子)

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2009年3月22日のニュース