ルメールだよ!フィフスが怖い/朝日杯FS

[ 2008年12月19日 06:00 ]

 18日の「朝日杯FS」の木曜追い切りでは、新コンビを組むルメールが手綱を取ったフィフスペトルが軽快な動きを披露した。

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 名手も納得の動きだった。フィフスペトルは新コンビを組むルメールが栗東から美浦に駆けつけての最終追い切り。坂路で軽いキャンターをこなしてから臨んだ2本目。ブルーミンバー(3歳500万)を先導する形でスタートすると快調にピッチを上げ、一度も馬体を並ばせることなく4F53秒1でフィニッシュ。「最初からいいギャロップだった。ラスト2Fだけ軽く仕掛けたが、素晴らしい反応だったね」。手綱を通して伝わった好感触に、名手の口も滑らかだ。「状態もいい。内外、ペースを問わずどんな競馬でもできそうな感じ。いい馬に乗せてもらえてうれしいよ」と笑顔で続けた。
 デビュー戦は好位2番手から楽々と抜け出して快勝。続く函館2歳Sは後方待機から直線で馬群の中を割る差し切りVで世代最初の重賞ウイナーとなった。休み明けで挑んだ前走・京王杯2歳Sはゲットフルマークスの逃げ切りを許したが、3F33秒8の末脚できっちり2着を確保した。小粒な印象を受ける今年の出走馬の中で、その安定感は光る存在だ。「もともと完成度の高い馬だが、今回は休み明けを使って上積みが見込める」と加藤征師も状態面に自信をのぞかせる。ルメールについても「過去3戦のVTRを渡そうとしたら“もう見ているから大丈夫”と言われたよ。研究熱心。さすがだね」と全幅の信頼を置く。
 エリザベス女王杯のリトルアマポーラ、JCダートのカネヒキリと今秋、すでにテン乗りでG12勝を挙げている名手は「2度あることは3度あると言うじゃない。3勝目を挙げるグッドチャンス。スタミナよりスピードを要求される中山マイルにぴったりの馬」と断言した。絶好調の鞍上に導かれ、函館王者が2歳チャンピオンへと羽ばたく。

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