(3)トーセンキャプテン

[ 2008年11月28日 06:00 ]

 「えっ!?回避?」。オサムはキャスター付きの丸イスから転げ落ちそうになった。ジャパンCの追い切りが一斉に行われた栗東。角居師の共同記者会見冒頭でポップロックの回避(鼻出血)が伝えられた。本命を予定していたオサムはガックリ。「アカン。一から考え直しや」

 繰り上がりで出走可能になったのは同厩舎のトーセンキャプテン。函館記念で◎を打ったオサムは急に心を動かされた。追い切りの動きを確認した角居師のコメントが極めて前向きだったからだ。「天皇賞(16着)は強い馬に付いていってバテてしまった。状態はさらに良くなってる。ジリジリといい脚が長く使えるし、父(ジャングルポケット)も結果を出したコース(東京芝12F戦)だから」。“滑り込み”の強運は侮れない。まして鞍上にジャパンC2勝の剛腕ペリエを迎える。あとは本命を打つ勇気さえあれば…。

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2008年11月28日のニュース