1週前と大違い!究極ディープスカイ/JC

[ 2008年11月28日 06:00 ]

<JC>四位を背に迫力ある追い切りを見せたディープスカイ

 先週とは雲泥の差だ。今年のダービー馬ディープスカイは、大目標に向けてベストパフォーマンスを魅せた。四位を背に坂路単走。ハロー明けで当然走りやすいが、それを考慮しても掛け値なしの超抜追い切りだった。同様の状況で攻めた先週は、四位のステッキが飛んで素軽さを欠く脚さばき。その時の4F時計は今回と同じ52秒9。しまい1Fは先週の方がわずか0秒2速かったが、肝心の手応えはまるで違った。見せムチだけで最後まで余裕しゃくしゃく。トレードマークの派手な流星がリズミカルに上下し、両耳を絞って真一文字に伸び切った。まさに躍動感の塊である。四位の手応え報告は予想にたがわぬものだった。

 「先週、ハードな追い切りをやっているので、今週はしまい強めでおつりを残してって感じ。もともとが使い込んで良くなるタイプですから。この秋3戦目。やっぱり上積みがあるし、期待してますよ」
 古馬との初対戦となった前走の天皇賞・秋。いったんは突き抜けそうな態勢に持ち込んだが、最後はウオッカとダイワスカーレットの歴史的ハナ差勝負にクビ差屈する3着。3歳馬のレベルの高さは証明したが、四位には悔しさが残った。
 「よく走ってくれたとは思うけど、あそこまで来たら勝ちたかったね」
 この世界、ハナでも負ければ天と地ほどの差。口にこそ出さなかったが、名手の心中は「今度こそ」の気持ちが充満していたはず。四位はこう締めくくった。
 「あとは無事にゲートに入ってくれたらいい」
 決戦当日の30日は、年男でもある四位の36回目のバースデー。そんな“天のパワー”の後押しも頼もしい。

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2008年11月28日のニュース