BCへ急浮上「真夏のダービー王」

[ 2008年8月27日 06:00 ]

 【合田直弘の海外ターフ事情】「真夏のダービー」と呼ばれる3歳G1トラヴァーズS(ダート10F)が、23日に米ニューヨーク州のサラトガ競馬場で行われ、2番人気のカーネルジョン(父ティズナウ)が優勝。これを受けて英国の大手ブックメーカーは、カーネルジョンのBCクラシックにおけるオッズを13倍から8倍に、ウィリアムヒルも13倍から9倍に下げて、それぞれ4番人気に支持することになった。評価が一気に高まった一因は、今年のBCの舞台となる西海岸のサンタアニタ競馬場で、G1サンタアニタダービーを含めて3戦3勝の成績を残しているから。コース適性が証明されているのは強みである。

 一方、3日のG1ハスケル招待を快勝して復活を果たした後、トラヴァーズSを回避した春の2冠馬ビッグブラウンの次走は、9月13日にモンマスパークで行われる芝の特別戦、モンマスSと発表された。芝でデビュー勝ちを飾っているビッグブラウン。ダートよりはむしろ芝に近いと言われる全天候馬場で行われる今年のBCクラシックへ向けての試走としては、ここが最適との判断があったようだ。ちなみにカジノドライヴは、目下のところコーラル、ウィリアムヒルのいずれにおいても、オッズ15倍の6番人気という評価となっている。(競馬評論家)

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2008年8月27日のニュース