1000万券呼ぶ穴馬激走3パターン/NHKマイルC

[ 2008年5月8日 06:00 ]

昨年は3連単973万馬円という超級万馬券が飛び出したが、今年は果たして…

 夢の1000万馬券をゲットだ!!今週のG1「第13回NHKマイルC」(11日、東京競馬場)は昨年JRA重賞レース最高配当となる3連単973万円が飛び出したお宝レース。今年も主役不在で高配当は確実。どうすれば、夢馬券をつかめるか?傾向を分析した結果、浮かび上がった穴馬は3頭だ。

 ブービー17番人気のピンクカメオが勝って衝撃の973万馬券が飛び出してから1年。今年も高配当確実のNHKマイルCが迫ってきた。96年創設当初は“(外)ダービー”とも言われ、クラシックに出走権がない外国産馬(01年から開放)が強さを発揮してきた3歳マイル王決定戦。シーキングザパール、エルコンドルパサー、クロフネなど名馬が人気に応え、格調の高いG1だったが…。日本経済の低迷→馬主の購買力低下→大物外国産馬の減少に伴い、レースの性格も様変わり。トライアルのニュージーランドT組だけでなく、皐月賞、桜花賞敗戦組が加わり、収拾のつかない難解G1になった。しかも、昨年の3歳世代から大種牡馬サンデーサイレンス産駒が途絶え、傑出馬不在なのも混迷に拍車をかけている。いみじくも、ダービー前にNHKマイルCを使うブラックシェルの松田国調教師は「今年の3歳は牡馬、牝馬ともに抜けた馬がいない」と参戦の経緯を語った。極論すればゲートインした馬の力は横一線。ならば、高配当に直結する人気薄を狙うべきだ。

 今年はどの馬を買えばいいのか?過去の穴馬の激走パターンから浮上する「お宝ホース」はズバリ、次の3頭。
 【カメオ型エイム】まず3連単に組み込みたいのが、出走確定馬ではただ1頭の牝馬エイムアットビップだ。“第2のピンクカメオ”になるかも…。まず単純に桜花賞7着の成績が、同14着のカメオより上。しかも2頭には見逃せない共通点がある。NHKマイルCが年明け3戦目=消耗が少なく、大きな上積みが見込める点。今年5戦以上使っている馬も多い中、これは大きな強みだ。矢作調教師も「一番良かったのは、2歳時のファンタジーS(2着)の頃かもしれないが、少なくとも休み明けを2度使って、確実に上積みはある。カイバもしっかり食べて、体つきは本当にいい」と上昇カーブを強調している。2歳G1・阪神JF3着の実力馬。フィリーズレビュー(10着)は熱発明けという明確な敗因があった。近走の着順だけで軽視すると、夢配当を逃しかねない。

 【クリューガー型キッスイ】お次はダンツキッスイ。03年、9番人気の低評価をあざ笑うかのように先行策から抜け出したウインクリューガーと臨戦過程がだぶる。重賞のアーリントンCを制しながら、続く毎日杯8着で株を下げたのがクリューガー。キッスイも2走前、同じアーリントンCを優勝したものの、前走・ニュージーランドT8着で前評判はガタ落ち…。ノーマークでスイスイ逃げられるようだと、アーリントンCの再現も。平田調教助手は「要は自分との闘い。気分良く走れれば、最後の粘りも違ってくるはず」と決して白旗は揚げてない。
 【ファイン型フォワード】最後にニュージーランドT2着でも人気が沸騰しないエーシンフォワードの名を挙げたい。予測では6~8番人気?06年、同レース2着で本番は9番人気にとどまったファイングレイン(2着)と似た、地味でも堅実なタイプだ。NHKマイルCはG1転戦組、重賞やオープン特別の1着馬が注目を集めがちなだけに、実は「トライアル敗戦組」が人気の死角になってくる。思えば、昨年のムラマサノヨートーもニュージーランドT14着と大敗後、3着に入って973万馬券の立役者となった。
 過去の激走パターンから浮かび上がったのがこの3頭。3連単の1、2着固定でも良し、マルチ(1~3着に入れば的中)に組み入れてもOK。夢の1000万馬券獲得に役立ててほしい。

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