“変則2冠”へ万全Bシェル/NHKマイルC

[ 2008年5月8日 06:00 ]

後藤を背にハギノプレシャス(右)と併せて坂路で追い切られたブラックシェル

 東の実力騎手をうならせた。皐月賞6着ブラックシェルは美浦から駆けつけた後藤を背に坂路へ。僚馬ハギノプレシャス(6歳1000万)を3馬身追走し、残り2F地点からエンジン点火。あっさりと半馬身突き放した。

 「風格があるというか、父クロフネのいい部分を受け継いでいると感じた。折り合い面や追い出してからの反応などをつかめたし、いい追い切りができた」。初コンビとなるが、弥生賞、皐月賞にはスズジュピターで参戦。馬上からレースぶりを観察してきた。7年前に単勝1・2倍の断然人気に応えて快勝した父の走りも期待をかき立てる。「お父さんのレースは頭に焼き付いている。そのイメージで乗りたい」と続けた。
 皐月賞はゴチャつきやすい小回り中山コースで序盤にリズムを崩したのが敗因。雄大なフットワークは明らかに東京向きだ。中2週でのG1連戦となるが、松田国師は「レース間隔を詰めた方が、落ち着いて返し馬ができるし結果として伸びる脚が使える」と語る。
 中2週の出走時は4戦4連対。次はダービーを見据えるが、どん欲に両獲りを狙っていくのが“マツクニ流”。偉大な先輩キングカメハメハに続く変則2冠に向けて態勢は整った。

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2008年5月8日のニュース