JRA免許試験 内田博騎手ら合格

[ 2008年2月14日 10:40 ]

 日本中央競馬会(JRA)は14日、2008年度の新規騎手・調教師免許試験の合格者12人(騎手5人、調教師7人)を発表し、騎手で地方競馬・大井所属の内田博幸(37)騎手、高知所属の鷹野宏史騎手(43)らが合格した。

 内田博は06年に地方と中央合わせて年間524勝の日本最多勝記録を樹立するなど、昨年まで4年連続で地方の全国リーディング1位。07年には地方通算3000勝にも到達した。中央でも昨年のNHKマイルカップ(G1)を勝つなど、通算132勝(重賞5勝)を挙げている。鷹野騎手は中央での実績はないが、地方で通算2000勝を達成している。
 地方競馬の通算最多勝利記録(7151勝)を持つ佐々木竹見元騎手は、内田博騎手の試験合格に「中央での実績もあるし、大丈夫。活躍できるでしょう」と成功に太鼓判を押した。安藤勝己らここ数年、地方有力騎手の中央移籍が続き、寂しさもあるようだが「中央と地方の交流競走も多いし、中央で頑張って、地方に凱旋してほしい」とエールを送っていた。

 <夢はダービー制覇>また1人、地方競馬のスーパージョッキーが中央入りを果たした。大井所属の内田博幸騎手だ。地方通算3145勝をマーク。過去5年間で中央で2度、20勝以上すれば1次試験が免除される優遇措置を受け、JRA騎手試験に合格した。地方競馬出身者では昨年の安藤光彰に続いて7人目。大井からは初のJRA入りだ。
 愛称は「ウチパク」。一昨年、年間524勝という前人未到の大記録を達成した。だが、彼の名を一躍全国の競馬ファンにとどろかせたのは昨年5月の中央G1、NHKマイルカップ。ブービー人気のピンクカメオに騎乗し、大胆な手綱さばきで優勝に導いた。
 2004年、初の地方競馬全国協会(NAR)最優秀騎手賞を受賞してから急成長した“今が旬”のジョッキーだ。
 初の受験で一発合格。「昨年通算3000勝を挙げた瞬間に試験を受けようと決めた。合格できたのは南関東の関係者にバックアップしてもらったおかげです」。夢は日本ダービーを勝つこと。そして中央でトップに立つこと。「どこまでできるか夢を追い続けたい」
 迎え撃つ武豊や、安藤勝己らもウチパクの中央入りを歓迎している。新たな人気騎手加入で中央競馬は馬だけでなく、騎手にとっても激戦が繰り広げられそう。

 ▼内田博騎手の話 とにかく、とてもうれしい。魅力あるレースをしてファンに喜んでもらえるような騎手になりたい。(中央所属となる)3月1日までは地方競馬でしっかり頑張ります。
 ▼鷹野騎手の話 やっと(中央への)扉が開いたので、これからやるぞ、という気持ちでいっぱいです。目標はまず1勝です。

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2008年2月14日のニュース