海原小浜さん死去 叔母・お浜さんと昭和を代表漫才コンビ

[ 2015年12月29日 05:30 ]

75年、舞台で漫才を披露する海原小浜さん(左)とお浜さん

 昭和を代表する女性漫才コンビ「海原お浜・小浜」として活躍した海原小浜(うなばら・こはま、本名田中桃江=たなか・ももえ)さんが24日に大阪市内の病院で死去したことが28日分かった。92歳とみられる。岡山県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 戦時中、叔母のお浜さん(1994年に死去)とコンビを結成。当時の女性漫才は、楽器を持って歌うのが主流だったが、しゃべくり漫才一本で勝負して徐々に頭角を現した。自在な話術が持ち味で、上方漫才大賞や上方お笑い大賞を受賞した。

 「今いくよ・くるよ」ら後に続いた女性コンビに大きな影響を与えた。弟子として、「海原千里(現・上沼恵美子)・万里」や「海原さおり・しおり」らを育てた。池乃めだか(旧芸名・海原めぐる)も弟子で、姉妹コンビ「海原やすよ・ともこ」は孫。

 お浜さんが病気のため78年に引退して以降は、1人でテレビの司会やラジオのパーソナリティーをこなした。01年12月には脳内出血で入院。5カ月後に舞台復帰するも、その後は表舞台から遠ざかっていた。

 ▼海原やすよ・ともこ 27日に和やかに家族葬として告別式をすることができました。漫才を愛し、芸人一筋で頑張ってきた海原小浜を応援してくださった皆さま、ありがとうございました。

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2015年12月29日のニュース