林隆三さん死去、腎不全 70歳 「天下御免」「竹山ひとり旅」

[ 2014年6月9日 11:15 ]

4日死去した林隆三さん

 数多くのドラマや映画で活躍した活躍した俳優の林隆三(はやし・りゅうぞう)さんが4日、腎不全のため東京都内の病院で死去した。70歳。東京都出身。通夜、葬儀は故人の遺志により、近親者のみで行われた。

 所属事務所のホームページには訃報が伝えられ「林隆三と仕事を共にしていただいた関係各位の皆様、林隆三の活動を愛し、支えてくださったファンの皆様に、心より御礼申し上げます」と感謝の言葉が掲載された。

 1966年、俳優座養成所を卒業。翌年、NHKミュージカル「ある愛の奇跡の物語」でデビュー。70年、木下恵介監督のTBS「俄」で初主演。71年、平賀源内の青春時代を描いたNHK「天下御免」で人気を博した。

 映画デビューは74年「妹」。77年、新藤兼人監督に請われ、津軽三味線の名手・高橋竹山の若き日を描いた映画「竹山ひとり旅」に主演。鬼気迫る演技を披露し、一躍スターの仲間入りを果たす。

 ほかに映画「早春物語」「三たびの海峡」、ドラマ「夢千代日記」NHK大河ドラマ「黄金の日日」など、味わいのある芝居からさまざまな役どころをこなした。近年はフジテレビ「チーム・バチスタ」などに出演。2001年から宮沢賢治童話の朗読公演を精力的にこなし、渋みのある声を生かしてドキュメンタリー番組などのナレーションも務めた。長女の林真里花(39)も女優。

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