あっちゃん劇場アキバで終演 女優で夢の続きを

[ 2012年8月28日 06:00 ]

タオルで顔をおおいながら車で劇場を後にする前田敦子

前田敦子AKB48卒業公演 

 人気アイドルグループAKB48の前田敦子(21)の卒業公演が27日、東京・秋葉原の「AKB48劇場」で開かれた。夢の東京ドーム公演の翌日に通常通り劇場公演を実施することがAKBの目標だった。ドーム初日から涙を見せた前田だったが、この日は最後まで泣かずにファンに別れを告げた。今後は主に女優として活動し、第二の人生を花開かせる。

 最後の最後に「絶対的エース」の神髄を見せた。フィナーレで、メンバーの一人一人が前田に話しかける場面。周りのみんなが泣いている。次々と感動的な言葉をかけてくる。泣くのが当たり前の局面だ。瞳には涙が浮かぶ。しかし、決してこぼしはしない。開演前「きょうは笑顔で終わる」と誓ったからだ。

 自分で決めたからには必ず守る。冷徹に見えるほどの意志の強さ。そこに前田がずっとエースであり続けた理由がうかがえた。

 最後の曲はインディーズ時代のデビュー曲「桜の花びらたち」。終演後には、廊下に掲示された自分の写真を自らの手で取り去り「これでやっと卒業できました」と語った。

 時計の針が午前0時を回った時点で「元メンバー」に。恋愛禁止のルールも解消され、総合プロデューサーの秋元康氏(56)からは事前に「0時になったら恋愛していいよ」と言われていたが「現実にそういう方がいないので、まだまだ先の話で、何も分からない」と話した。

 最後は涙を見せずに終わらせたことについては「もうたくさん泣きました。きょうは笑顔で終われました。でも、裏に戻ったらいっぱい泣いちゃいましたね」と告白。今したいことは「メンバーと乾杯がしたい」と語り、今後に関しては「メンバーと仕事で一緒になるのが楽しみ。作品とかでも共演したいですね」と話した。

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