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村田 オッズ優勢、世界獲り後押し 歴史的勝利へ「倒して勝つ」

[ 2017年5月19日 05:30 ]

WBA世界ミドル級王座決定戦   同級1位アッサン・エンダム≪12回戦≫同級2位・村田諒太 ( 2017年5月20日    有明コロシアム )

トリプル世界戦調印式でエンダム(右)の言葉に耳をかたむける村田(左)
Photo By スポニチ

 トリプル世界戦の調印式と記者会見が18日、都内のホテルで開かれ、日本人22年ぶり2人目のミドル級世界王者を目指すロンドン五輪同級金メダリストの村田諒太(31=帝拳)らが出席した。相手は暫定を含めて過去3度世界王者となったアッサン・エンダム(33=フランス)だが、海外のブックメーカーは軒並み「村田有利」のオッズをつけていることが判明。この日で体重もリミットの72・5キロに達し、歴史的勝利の舞台へ向かう態勢はほぼ整った。

 報道陣と関係者約150人が詰めかけた華やかな会見でも、村田は終始笑顔だった。「プレッシャーよりも、素晴らしい選手に向かっていくのが楽しみ。倒して勝つことだけを考えている」。写真撮影ではエンダムと英語で会話。「ポーズを変えたら終わらないよ、と伝えたら“これもパフォーマンスだ”と言ってました」と内容を明かすと「これだけの舞台であれだけ強い選手との対戦。世界初挑戦は最初で最後だから、その舞台を楽しみたい」と“楽しむ”を繰り返した。

 日本人五輪メダリスト初の世界王者が懸かる大一番。重量級の試合だけに、海外からの注目も集めている。日本開催の世界戦にもかかわらず、海外のブックメーカーは「村田VSエンダム」のオッズを掲載。しかも、ほとんどが元WBO王者エンダムではなく、プロ12戦の村田が有利とみている。18日現在、「bet365」(英国)が村田の勝利に1・36倍、エンダムの勝利に3・0倍をつけるほか「パディパワー」(アイルランド)は1・44倍―2・75倍、「スポーツベット」(オーストラリア)も1・45倍―2・96倍。他のブックメーカーのオッズもほぼ同じで、9月に予定されているミドル級の頂上決戦、ゴロフキン(カザフスタン)―アルバレス(メキシコ)の1・57倍―2・38倍よりも差が明確についている。あらゆるスポーツの勝敗予想にシビアなブックメーカーの“後押し”は心強い。

 世界戦へ向けた練習もこの日で打ち上げた。シャドーボクシングなどで汗を流した村田は「思ったよりも落ちちゃった」と体重がリミットに達したことを明かした。試合前に残る関門は19日の前日計量のみ。「準備は整ったぞ、という感じ」。自らに言い聞かせるように話した。

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2017年5月19日のニュース