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和気 鬼鶴パワーでKO勝ち!最強セコンドで世界前哨戦クリア

[ 2016年2月18日 05:30 ]

5回KO勝利にガッツポーズする(左から)鬼塚勝也氏、和気、片岡鶴太郎、古口会長

56・2キロ契約10回戦 ○和気慎吾 5回KO ワルド・サブ●

(2月17日 後楽園ホール)
 IBF世界スーパーバンタム級1位・和気慎吾(28)が世界前哨戦をクリアした。元WBA世界スーパーフライ級王者・鬼塚勝也氏(45)と俳優・画家の片岡鶴太郎(61)がセコンドについたノンタイトル10回戦で、インドネシア・スーパーバンタム級王者ワルド・サブ(26)に5回1分25秒KO勝ち。やや力みが見られたものの、“世界戦シフト”で6月にも予定する初挑戦へ予行演習を終えた。

 豪華セコンド陣の指示を和気は覚えていなかった。「本当に心強かったけど、いいところを見せようとして力んでしまって…」。小柄な相手を倒そうと狙いすぎ、テーマに掲げていたコンビネーションが出ない。ようやく5回、コーナーへ詰めてからボディーでダウンを奪い、さらに連打を浴びせると相手陣営からタオルが投入された。「もっと圧勝したかった。これじゃ世界王者になれないですね」と苦笑した。

 昨年6月の指名挑戦者決定戦に勝ち、IBF王座への挑戦権を獲得。古口哲会長は世界戦を見据え、協栄ジムトレーナー時代に指導した鬼塚氏、鬼塚のマネジャーを務めた片岡に和気のセコンドを要請した。世界戦を7度経験した鬼塚・片岡・古口の「チームSPANKY(スパンキー)K」の復活は、鬼塚氏の最後の試合となった94年9月以来22年ぶりだった。

 鬼塚氏はラウンド間に「もっとガードを締めて」などと具体的に指示。片岡は「リラックス、落ち着いて」と和気を励ました。本人は反省の弁を並べたが、片岡は「こういうのは前哨戦でやっておくべき。いい経験になった」と前向き。鬼塚氏も「6月の試合より動きも良くて相手もよく見えていた。僕らがついたことで力みになったと思うけど、世界戦は無心でいけるのでは」と話した。

 世界挑戦は27日のIBF王者フランプトン(英国)―WBA王者クイッグ(同)の王座統一戦の結果次第。和気は「あすから練習する。次はもっと大きな会場でタイトルマッチをやって、世界王者・和気を皆さんに見せたい」と約束した。

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