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パッキャオ、ナイキ社との契約解除 同性愛者を侮辱「動物以下の存在」

[ 2016年2月18日 09:20 ]

マニー・パッキャオ (AP)

 米スポーツ用品メーカー大手のナイキ社は17日、同性愛者を侮辱する発言で批判を浴びたプロボクシングのマニー・パッキャオ(37=フィリピン)との契約を解除すると発表した。

 ナイキ社は「パッキャオのコメントに嫌悪感を覚えている。我が社はいかなる差別にも反対する立場にあり、また、LGBT(同性愛者など性的少数者の総称)を支持してきた歴史がある」と声明を発表している。

 パッキャオは母国・フィリピンのテレビ番組で「クリスチャンとして同性婚は受け入れがたい」と述べ「女性は男性と、男性は女性と結婚することが当たり前だと思う。動物の世界でもそうだろ?」と批判を続けた。

 さらに「動物の方がまだマシ。しっかりと性を区別するからね。同性婚を認めれば、人間は動物以下の存在となってしまう」と同性愛者を侮辱。この発言後、自身のツイッターで「動物と比較して同性愛者を傷つけてしまった。申し訳なく思う」と謝罪したが、ナイキ社はこれを受け入れず、両者の約8年間の関係に終止符が打たれた。

 フィリピンで下院議員としての顔を持つパッキャオは4月9日に米ラスベガスでティモシー・ブラッドリー(32=米国)と対戦予定。この試合を現役最後の試合と表明しており、その後は母国での議員活動に専念するという。

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2016年2月18日のニュース