シルバノ「高山は速くて経験豊富　賢いファイターだ」

大差の判定で王座を防衛した高山勝成は日の丸を振って喜ぶ

ＩＢＦ世界ミニマム級タイトルマッチ１２回戦 ビルヒリオ・シルバノ　０―３判定　高山勝成

（12月3日 大阪・ボディメーカーコロシアム）
　シルバノは打たれ強さこそ見せたが、試合をコントロールする場面はなく「高山は速くて経験豊富。賢いファイターだった」と完敗を認めた。母国から持ち込んだ計量器に誤差が生じて体重調整に失敗。前日計量では制限より１キロ以上も軽い４６・４キロまで減量した。単発の攻撃も迫力を欠き、「体重を落としすぎたことも影響した」と敗因を挙げた。

　▽高山―シルバノＶＴＲ　スピードで上回る高山が圧倒し、危なげなく判定勝ち。序盤から軽快に足を使って上下に打ち分けた。１回に右フックでぐらつかせ、７回にはコーナーに追い詰めて連打を浴びせるなど、終始主導権を握って攻め続けた。ジャッジの一人は全ラウンドで高山を支持する完勝。シルバノは打たれ強かったが、効果的なパンチは少なかった。