ドジャース・大谷 年間41本塁打&41盗塁ペースに ユニホーム破りながら史上6人目へ前進

[ 2024年5月23日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース3―7ダイヤモンドバックス ( 2024年5月21日    ロサンゼルス )

21日のダイヤモンドバックス戦の6回、二盗を決める大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が21日(日本時間22日)、ダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で出場。2安打1打点、今季初の三盗を含む2盗塁をマークし日本選手歴代単独3位のメジャー通算99盗塁とした。チームの連勝は4で止まったが、大谷の勢いは止まらず。年間41本塁打&41盗塁ペースに乗せ、過去5人しかいない40発40盗塁の「40―40クラブ」入りへ、前進を続ける。

 ドジャース打線を6安打3点に抑えたダイヤモンドバックスの捕手・モレノは、うなだれていた。「脚力に目を見張った。お手上げだ」。試合には勝ったが、大谷には完敗。2安打2盗塁を許し、完全に白旗だった。

 0―2の4回先頭で左翼線二塁打し、1死後、2球目にスタートを切って今季初の三盗。膝をついたまま投げたモレノの悪送球で生還し、1点差に迫った。1―4の6回は1死三塁で右前適時打。続くフリーマンの打席で二盗を決めた。4回の三盗で小さな穴が空いたユニホームの左膝は、インナーが丸見えになるほどビリビリに破れたがお構いなし。スミスの適時二塁打で生還して再び1点差に迫った。

 今季13盗塁目で、メジャー通算99盗塁。青木(現ヤクルト)の98を抜き、日本選手歴代単独3位だ。捕手モレノは昨季ゴールドグラブ賞で、平均ポップタイム(捕球後、二塁送球を野手が捕るまでの時間)が、メジャー2位タイの1・86秒。屈指の強肩捕手から軽々と、5月3度目の1試合2盗塁を決めた。

 連勝は4で止まり、4戦本塁打なしも13で並んだ本塁打と盗塁は年間41ペース。過去5人のみの40本塁打以上&40盗塁以上「40―40クラブ」入りに期待がかかる。エンゼルス時代もコーチで指導したディノ・エベル三塁コーチは「翔平は盗塁を増やすために走っていない。重要な局面で勝つために走る。40盗塁するなら三盗は不可欠」とペースアップを期待した。

 破れたユニホームを着替えた8回は打席に備えていると、控えのロハスがバットとヘルメットを持ち、大谷を制してグラウンドへ。「代打ドッキリ」にキョトンとすると、T・ヘルナンデスに大笑いされた。試合前には本拠の一般駐車場で車両火災の騒ぎ。ハプニング続きの一日だったが、大谷の輝きだけは変わらなかった。(奥田 秀樹通信員)

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