ヤクルト・サンタナ 23年ぶり開幕から連続月間MVPへ技ありの打法切り替え

[ 2024年5月21日 05:30 ]

ヤクルト・サンタナ
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 【Weekly Data展望】技ありの打撃が目立つ。ヤクルトのサンタナは20日現在、打率・338でリーグ1位。2位の細川(中=・305)と3分3厘差をつけている。加えて得点圏打率もリーグ2位の・400と勝負強い。今季の状況別成績を出すと、走者得点圏では14安打を放ち16打点(2犠飛)。内訳は単打が13本で長打は二塁打1本のみ。チャンスでは一発狙いを封印し、確実なミートで走者を本塁に還すことに徹している。実際、打球方向を見ると走者得点圏では右翼への単打が5本(6打点)で最も多く、大振りはしない。一方、今季5本塁打のうち4本がソロで、もう1本は走者一塁の場面での2ラン。状況に応じた打法の切り替えが読み取れる。

 3、4月は打率・348で自身初の月間MVPを獲得した。ただ、5月はここまで打率・319とややダウン。それでも4月11日の巨人戦から今月18日の阪神戦までは自己最長となる30試合連続出塁をマークした。チーム40試合を消化して無安打は9試合、出塁0は4試合とスランプ知らずだ。過去に打者の開幕からの連続月間MVPは両リーグを通じ01年ペタジーニ(ヤ=4月、5月)だけ。21日から3連戦を行うDeNA戦は今季カード別最高の打率・423。来日4年目の経験値を生かし、サンタナが23年ぶりの記録を狙う。(記録課・宮入 徹)

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