野村謙二郎氏 床田の粘りと守備の球際の強さが広島の勝利呼んだ

[ 2023年9月27日 06:45 ]

セ・リーグ   広島2―0中日 ( 2023年9月26日    マツダ )

野村謙二郎氏
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 【野村謙二郎氏 視点】床田は要所で粘って実によく投げた。味方の失策が絡んで3度にわたって走者を出し、5回は投手への四球から1死満塁のピンチを招いた。その都度、踏ん張って生還を許さなかった。満塁でカリステから遊ゴロ併殺を奪った守備を含め、肝心な場面で球際の強さが出た試合だった。

 レギュラーシーズンは残り3試合。いずれもマツダスタジアムであり、ラスト2戦はチャンピオンチームの阪神と当たる。セ・リーグで唯一負け越しており、自力で2位を確保する上で最後のカベ。本拠地での勝率は非常に高いだけに、ここまで来たら2位通過を果たし、CS地元開催につなげてほしい。

 堂林や末包、デビッドソンら、野手にケガ人がでれば誰かがカバーし、皆で穴を埋めてきた。幸い離脱していた選手は戦列に戻りつつある。ただ、10月の決戦をにらめば戻るだけじゃなく、いかに調子を上げていくかが重要で、チームとして対策を練る必要がある。

 最後は全員がそろって2位で勝ち上がり、応援してくれたファンや来季以降のために、阪神投手陣に目にもの見せてもらいたい。(本紙評論家)

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