ソフトB・有原 10勝必ず!2桁勝利の系譜、継ぐのはオレだ

[ 2023年9月12日 07:05 ]

キャッチボールを終え笑顔を見せるソフトバンク・有原(撮影・岡田 丈靖)
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 2桁勝利の系譜は俺が継ぐ――。ソフトバンク有原航平投手(31)が11日、2001年から22年続くチームの先発2桁勝利継続に強い意欲を示した。チームトップの7勝を挙げている右腕は、きょう12日からの西武3連戦に向けて空路、敵地へ移動。13日に先発予定で順当に回れば残り4度のチャンスがある。日本ハム在籍時の19年に15勝して以来4度目の2桁勝利達成へ向けても負けられない戦いが始まる。

 リーグは残り20試合。2桁勝利に最も近いのは7勝の有原だ。この日、ペイペイドームで行われた投手練習。先発陣の中では一番乗りでグラウンドに登場。チームは01年から昨季まで22年連続2桁勝利投手を出していると聞くと、笑顔で興味と意気込みを示した。

 「どなたから続いているんですか?(最低)3回は投げさせていただけるチャンスはありそうなので、一つ一つ勝てるように頑張るだけです」

 直近で2桁勝利投手が誕生しなかったのが、ダイエー時代の00年。永井智浩、篠原貴行、若田部健一、吉田修司の4投手が9勝。01年に田之上慶三郎、星野順治が13勝して以来22年連続で2桁勝利投手は誕生している。

 謙虚に意気込んだ有原は前回6日ロッテ戦は二塁を踏ませず、8回4安打零封で7勝目。次回出番はあす13日の西武戦で、順当に行けば20日の楽天戦、27日オリックス戦に加え、10月にももう1試合登板できる。あと3勝で達成する10勝へ、チャンスは4度ある。

(近藤が太鼓判/) NPB4年ぶりの2桁勝利に太鼓判を推す男もいる。有原は日本ハム時代の19年に15勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得した。その時のチームメートでFA加入によって再び同じユニホームを着た近藤だ。6日のロッテ戦での快投に「まあ、いい投手ですから。安心して見ていられましたね。いいときはハムでもあのような感じ」。多彩な変化球でテンポを上げ、ピンチでギアも上げながら内野ゴロの山を築く。その本領を知る鷹の新4番も全勝を期待している。

 前回で課題だった序盤の不安が払拭されつつある。斎藤学投手コーチも「ペースはアリ(有原)に任せていけば。この間(6日ロッテ戦)の立ち上がりは本当に素晴らしかった。あれをしろ、こっちがいいとかはない」と全幅の信頼を置く。

 「大きくは(記録は)そこまで意識せずに、ですかね。でも、ソフトバンクに来た以上はですね」と静かに燃える背番号17。この男ならば“2桁の系譜”の継承者になれるはずだ。
(井上 満夫) 

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