ツインズ・前田健太 5回9安打3失点で1カ月ぶり勝利ならず 粘りの投球も、痛恨の9試合連続被本塁打

[ 2023年9月4日 05:24 ]

ア・リーグ   ツインズーレンジャーズ ( 2023年9月3日    アーリントン )

ガーバーに先制3ランを許し、天を仰ぐツインズ先発・前田健太(AP)
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 ツインズの前田健太投手(35)が3日(日本時間4日)、敵地・アーリントンでのレンジャーズ戦に先発。5回9安打3失点と粘りの投球を展開したが、初回の先制被弾が響き、4勝目の権利を手にすることなくマウンドを降りた。前田の今季成績は3勝7敗、防御率4・73となった。

 痛恨の1球だった。初回、1死から連打を浴びて迎えた一、二塁のピンチ。かつての僚友のレンジャーズ4番・ガーバーに投じた2球目、甘く入ったスライダーを左中間席へと運ばれた。打球の行方を見届けると天を仰ぎ、厳しい表情で唇をかみしめる。痛すぎる先制被弾。前田にとっては9試合連続の被弾となった。

 2回以降は粘り抜いた。2回から3イニング連続で先頭打者を出塁させたが、本塁は踏ませなかった。3回は無死二、三塁のピンチを内野ゴロ3つで無失点でしのぎ、4回も1死一塁から3番・ローを直球で二ゴロ併殺に仕留めた。5回、スミスの10号3ランで同点に追いついたが、前田が勝利投手の権利を得ることはできなかった。

 8月5日(同6日)のダイヤモンドバックス戦で3勝目をマークしたが、以降は約1カ月の間、勝ち星に見放されてきた。持ち味の安定感は影を潜め、前回登板では4回を投げ、右上腕部の張りによるIL入りから復帰した6月23日以降では最多の6失点。この日もリーグ最高のチーム打率、得点数を誇るレンジャーズ打線に飲み込まれかけたが、経験と技術で立ち直った。次回登板こそ待望の白星を引き寄せる。

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