カブス・誠也 WBC辞退「本当に凄くショック」 大谷と一緒に日本へ向かうはずだったのに…

[ 2023年3月2日 02:30 ]

悔しさをにじませながら囲み取材に応じる鈴木(撮影・光山 貴大)
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 左脇腹を痛めてWBC出場を辞退したカブスの鈴木が、アリゾナ州メサのキャンプ施設で取材に応じ、無念の思いを語った。「WBCに合わせてずっとやってきた。凄く楽しみだった。今は本当に凄くショック」。本来ならエンゼルス・大谷とともにチャーター機で日本へ向かう日だった。

 当初は張りと発表されていた左脇腹の状態は、腹斜筋の部分断裂であることも判明。関係者によれば「グレード2」で最長で全治6週間を要し、シーズン開幕に間に合うかは微妙だという。

 違和感を覚えたのは2月25日のジャイアンツとのオープン戦前のフリー打撃中。時間を経て痛みが増し、寝返りやくしゃみもできなかった。「(脇腹は)なかなか治りづらい場所。開幕に間に合えばベストだが、焦ってシーズン途中で離脱は絶対に嫌。しっかり治してからやりたい」。初めて痛めた箇所でもあり、当面は治療に専念する。

 同い年の大谷には「ヌートバーをよろしく」とメッセージを送ったという。既に連絡を取り合うなど、鈴木が世話役を買って出るつもりだった。侍ジャパンについては「応援することしかできない。しっかりテレビの前で応援したい」と健闘を願っていた。(笹田幸嗣通信員)

 ≪レッドソックス・吉田 長時間電話、掛ける言葉も…≫レッドソックスの吉田はオープン戦の遠征には同行せず、軽めの調整で汗を流した。WBC出場を辞退したカブス・鈴木とは前夜に電話で長時間話をしたと明かし「凄くショックを受けていましたし、なかなか掛ける言葉も難しかった」と気遣った。本番に向けて「誠也のためにということではないが、ケガなくしっかり戦い抜きたい」と思いを新たにした。(杉浦大介通信員)

 ≪エンゼルス・大谷 連絡取った「大事にケアを」≫エンゼルス・大谷は、鈴木と連絡を取ったことを明かした。「残念がっていました。(辞退が決まった)現時点では、シーズンに響かないように、何とかシーズンまでに間に合うように大事にケアしてほしい」と語った。2人は同じ94年生まれで交流があり、一緒のチャーター機での帰国が計画されていた。

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2023年3月2日のニュース