牧原大に負けん! ソフトB・上林が存在感見せる一発「自分から攻めていこうと」

[ 2023年3月2日 05:00 ]

練習試合   ソフトバンク1-3ロッテ ( 2023年3月1日    宮崎・アイビー )

<ソ・ロ>7回無死、右越え本塁打を放った上林(左はP・高野)(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの上林誠知外野手(27)が1日、ロッテとの練習試合に1番・右翼で先発し、7回先頭で今季チーム対外試合1号ホームランを右翼スタンドに運んだ。チーム安打はこの1本のみで、練習試合とはいえノーヒットノーランを阻止する一発。外野の定位置を争う牧原大成内野手(30)が侍ジャパンに緊急招集された日に存在感をアピールした。試合は1―3で敗れた。

 チーム今季対外試合1号は7回に飛び出した。先頭の上林がロッテの左腕・高野の初球を強振。内角寄りの143キロ直球を捉えた打球は右翼席に舞い降りた。「完璧ではないけど、芯でしっかり打てた」。忘れかけていた感触がよみがえった。

 右アキレス腱断裂の大ケガから復活を期すシーズン。「実戦感覚という部分で他の選手より劣っている」と自覚している。初回は空振り三振、4回は三邪飛に倒れた。

 「受けてるというか、ボールに対して入っていけていなかった。ホームランの打席は自分から攻めていこうとした。こうやって打つんだというのを思い出した」。2打席凡退を反省し、初球から積極的に仕掛けて最高の結果を呼んだ。

 右足の状態はまだ万全ではないが、精力的に練習メニューに取り組んでいる。試合後にはロングティーに取り組み、「いい感覚を体に染みこませた」。

 藤本監督は「昨年ケガして、一からの出発になっている。今日のホームランを自信にしてもらえば。まだ彼自身の打撃の状態ではないと思う。どんどん状態を上げてくれたら」と期待を込めて話した。

 この日、中堅の定位置を争う牧原大が侍ジャパンに追加招集された。指揮官が「センターの一番手」と評価するライバル。牧原大が一時チームを離れることで、アピールの機会が増えることが予想されるが、上林は「自分を使いたいと思わせることしかできない」と冷静だった。自分のプレーに集中し、首脳陣を振り向かせる結果を追い求めていく。 (森 寛一)

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2023年3月2日のニュース